三大栄養素の1つ炭水化物(糖質)について考えてみます

三大栄養素の1つ炭水化物(糖質)について考えてみます

炭水化物抜きダイエットが流行っている昨今ですが、炭水化物は三大栄養素のひとつで、とても大事な栄養素。いったいどういうものなのか、さぐっていきます。

炭水化物

炭水化物とは

ご飯やパン、麺などを中心に私たちの食生活において欠かすことができないのが炭水化物です。
最近では炭水化物抜きダイエットや糖質制限ダイエットなど流行っていますが、一体炭水化物とはどのようなものなおでしょうか。
炭水化物を糖質と思っている方も多いと思いますが、実はそうではなく、糖質+食物繊維が炭水化物なのです。

 

さらに、糖質は単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコール類、高甘味度甘味料に分けることができ、食物繊維は水溶性食物繊維、不溶性食物繊維に分けることができます。
食材によって組み合わせが異なったり、量が異なったりするので、色々な食材をバランス良く摂取することが大切です。
糖質1gにつき4キロカロリーのエネルギーを生み出し、炭水化物は体内で分解されるとブドウ糖になるので、これが私たちの体のエネルギーへと変化するのです。

 

炭水化物の働き

エネルギー源として重要な役割を持つ炭水化物ですが、具体的な役割はどういったものなのでしょうか。
炭水化物の栄養学的な主な役割は、脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋などにブドウ糖を供給することです。
これらの組織にはブドウ糖しかエネルギー源として供給できないので、炭水化物が不足するとこれらの組織が正常に働かなくなります。

 

炭水化物や糖質抜きダイエットをしている最中に、体調が悪くなってしまう人がいるのは、このためなのです。
さらに、体力を維持する効果や免疫力を高める効果など、健康的でいるには必ず必要な栄養素の一つです。

 

炭水化物の摂取量

炭水化物の目安は、1日に約250gから300gと言われています。
しかし、ダイエット中の方や糖質制限をされている方に関しては70gから140g、もっと厳しい制限をされている方は、60g以下で抑えるのが良いとされています。
ちなみに、もしダイエット中で炭水化物が体内で不足した場合は、中性脂肪が炭水化物に変わる働きをしてくれます。
炭水化物に含まれている食物繊維は野菜や果物にも豊富に含まれているので、そういったものを摂取すると、効果的にダイエットを進めることができますね。

 

炭水化物が多く含まれる食品

ご飯やパンなどの主食に多く含まれていると言われている炭水化物ですが、うどん、片栗粉、サツマイモやじゃがいも、砂糖にもたくさん含まれています。
また、豆類、種実類、野菜類、果実類にも炭水化物がたくさん含まれている場合があるので、気になる方は一つ一つの炭水化物含有量を調べてみると良いかもしれません。
やはり一番多く含まれているのは米や小麦、コーンフレークなど私たちの身近にあり、よく食べられているものなので、ダイエットが気になる方は調整して食べると良いですね。

 

炭水化物を摂り過ぎると

では、炭水化物を摂り過ぎてしまったらどうなってしまうのでしょうか。
日本人だからお米大好き、パンやパスタなど主食を食べないと元気が出ないといった方は多いと思いますが、食べ過ぎは厳禁です。
確かに炭水化物はエネルギーとなり、私たちの体に必要不可欠ではありますが、実は炭水化物を摂りすぎると「炭水化物不耐症」といった症状を引き起こしてしまうことがあります。

 

この不耐症自体は病気ではありませんが、この症状により、疲労感や仕事や勉強に集中できない、記憶力減退、高血圧、うつ症状、タバコやアルコールの依存症などが引き起こされてしまう場合があります。
また、カロリーが高いのでメタボリックシンドロームを引き起こす可能性もあり、摂取する量には気をつけなければいけません。