トマトにはどのような栄養成分が含まれ、どんな効果があるの?

トマトにはどのような栄養成分が含まれ、どんな効果があるの?

トマトはとても身近な野菜です。とくにサラダによく使われ、なくてはならない欠かせない野菜のひとつ。そんなトマトの栄養成分や効果について調べてみました。

トマト

トマトに含まれる注目の栄養成分

一時期「トマトダイエット」が流行ったくらい人気のトマト、なじみ深い野菜です。
そんなトマトには、どんな栄養成分が入っているのでしょうか。
代表格は、やはり「ビタミンAになるβ-カロテン」です。

 

また、よく聞く「リコピン」という成分も含まれています。
これはトマトの赤い色素の部分。
種類的にはカロテンの一種ですが、β-カロテンとは違いビタミンAには変化しません。
リコピンそのものが活性酸素を減らす働きがあり、β-カロテンやビタミンEの何倍もの効果があると言われています。

 

トマトと聞けばこの栄養価の高いリコピンを想像される方が多いでしょう。
まさに栄養がたっぷりのリコピンはトマトを代表する栄養成分です。

 

トマトを食べることで得られるであろう効果

ではトマトを食べると一体どんな効果があるのでしょうか?
代表的な効果は、抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
美容健康効果共に優れているトマトは、まさに老若男女誰に対しても素晴らしい効果を発揮してくれる事でしょう。
そして、注目すべきが「ダイエット効果」です。

 

トマトに含まれている「13−OXO−ODA」という成分が脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす働きがあるとされているので、「トマトダイエット」が流行となったのです。
さらに、お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると、血液中のアルコール濃度が3割ほど低下するという実験結果から、血中のアルコール濃度の分解を助ける効果にも優れていると言えます。

 

トマトのカロリー

トマトはどれくらいのカロリーがあるのかと言うと、標準的な大きさの中1個で40kcal、大き目のトマトで61kcal、特大1個で73kcalとされています。
小ぶりのトマトなら小1個で24kcalと全体的に低カロリーなのがわかります。
しかし一人でトマト1個を食べる事は少ないと思うので、くし形切り1個あたり4kcalとして計算すると良いでしょう。

 

トマトの選び方

新鮮なトマトは、真っ赤に熟しているものです。
真っ赤であればあるほど新鮮で栄養価が高いので、スーパーに行った際にはそういったものを選びましょう。
また、皮に色ムラがなくツヤとハリがあるもの、タの緑色が濃く、ピンとして新鮮なものが特におすすめです。
逆にしおれていたり、黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。
重いものほど身がしっかりと詰まっているので、色々なトマトを持ち比べてみるのも良いかもしれませんね。

 

トマトの保存の仕方

既に真っ赤に熟しているものは、袋に入れるかラップをして冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
もしまだ青っぽい未熟なものはカゴなどに入れ常温で保存すると自然に熟して赤くなりますので、追熟させてから冷蔵庫に入れると良いです。
冷凍も可能で、水洗いして水気をしっかりふき取り、丸ごとラップで包み、さらにビニール袋に入れて冷凍庫へ入れると食べたい時に食べられて便利です。

 

スーパーでのトマトの値段

トマトは1個どのくらいの値段で買えるのかというと、スーパーによっても異なりますが、大体中サイズで1個あたり100円前後で売られています。
たまに安売りの時なんかは70円ほどで購入できますが、夏場にはそういった機会が多いので、狙いどきです。
冬は少し高くなり、120円ほどまで上がる事があります。

 

トマトのおいしい時期(旬)

トマトは夏が旬と言われてきましたが、実は春が一番の旬です。
夏の野菜ではあるものの、梅雨になると高温多湿になってしまうので、傷みやすく、それまでに旬の時期を越してしまいます。
梅雨に入る前が一番の旬と言えるでしょう。

 

トマトを使った簡単料理

トマトを有効活用するなら、やはり生で食べるのが一番です。
サラダにしても良いですし、付け合わせにもおすすめですね。
その他、炒めて卵と一緒に和えたり、チーズと合わせても美味しいですし、丸ごとスープの中に入れてもコクと酸味が出ておいしいですよ。